本セミナーには、米国よりガンステッドカイロプラクティックの世界の第一人者であるDr.
Alex Coxはじめ、セミナー総責任者であるDr. John Cox、そして日本をこよなく愛するDr.
Poの三名の米国サムライ戦士が日本の医療を、かつ日本のカイロプラクティックを世界で最高のものとするという使命のもと集結した。Dr.
Alex Coxは来日二週間前に右膝を捻ってしまい歩くのが苦痛の状態であったが、日本のためにという強い精神によって痛みを押しての来日となった。
今回のプリンシプルクラス参加者の心からガンステッドの真髄を学ぼうとする姿勢は、Dr.
Alexのハートを打ったようである。彼の“One of the Best Seminars(今までの生涯のセミナーの中でも最高のものであった)”という言葉から伺える。テクニッククラスは、主にDr.
Poによって教えられ、Dr. Johnが補助するという形をとった。Dr. Poは沖縄に流派を有する空手道に通じているが、彼の言葉によれば、“カイロプラクティックのテクニック(技)は、武道のそれに相通ずるところが大きい”と表現される。つまり、カイロプラクティックの技は、不屈の高い精神性、不断の鍛錬、相手を切るような瞬発力から生まれ出るものであって、簡単に得られるものでないということであろう。彼は、それらの視点から真のガンステッドテクニックを教えることに人生を賭けているように見受けられる。実際、本セミナーのテクニッククラス参加者の態度は、それらを習得しようとするエネルギーで満ち溢れていた。Dr.
Poいわく、“ガンステッドセミナーは世界の各国で開催されているが、日本は私が教えたい第一番目の国である”。日本人参加者の中に、カイロプラクティックの復興に必要な侍スピリットも見るのであろう。